【今月のテーマ】スバリストの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてスバルを愛するようになったか

どうもこんにちは. 白いレガシィB4に乗っている小暮です. 去年は学部4年だったので「B4乗りのB4」と名乗っていた時もありました.

さて, 以前私は言いました. 「ランエボに乗っている人はランエボが好きだが, インプレッサに乗っている人はスバルが好きなのだ」と. その場にいた部員は納得してくれました. この説があっているかどうかはともかく, とかくスバル乗り達の共通意識というものは他メーカーのそれとは一線を画していると思います.

昨年, 栃木県佐野市にあるスバル研究実験センターにて, 史上初めてスバル主催のファンミーティングが開催されました. 応募したら当選したので喜んで行きましたが, めちゃくちゃ幸せな1日でした. なんせその場には1000台の車と2500人の人が集まり, 車はみんなスバル車, 人はみんなスバリストなのです.
大手メーカーに比べればラインナップは少ないものの, 歴代のスバル車を含めたら, その”幅”は決して狭いものではありません. 軽自動車からスペシャリティーカー, スポーツカーからミニバン(多人数乗り車)まであります. まったく性格の違う車が「スバル車である」という理由で一堂に会し, ユーザー同士が楽しそうに交流しあうという光景は, よく考えると不思議なものです.

以上の前置きは「レガシィ乗りである私がレガシィの魅力ではなくスバルの魅力を述べる理由」です. 今月のテーマは「クルマの趣味・嗜好」なので, 私が如何にしてスバルを愛するようになったかをお話ししたいと思います.

私は小さい頃, いわゆる「クロカン車」が好きでした. 悪路をガンガン進んでいく姿がカッコよかったのです. 将来はパジェロとかランクルに乗りたいと思っていました. また, 小学生のときにアウトバックのCMを見て, カッコいいと思ったのを覚えています.
高校生くらいになると, 速さに憧れを持ち始めました. グランツーリスモにはまり, 頭文字Dに夢中になりました. 速いクルマはカッコいいという価値観を持ちました.
山形大学に進学することになり, 大学生になったら車が欲しいな, 山形といったら雪だ, 雪道に強い車は…と考えていたら, ここでスバルに出会いました.
実際に免許を取り, 車のことについていろいろわかり始めると, 「一番安全な車はスポーツカーだ」と思うようになりました. アクセルを踏めばちゃんと加速し, ハンドルを切ればちゃんと曲がり, ブレーキを踏めばちゃんと止まる. 走りに特化しているから, ドライバーの意思に忠実に応えてくれる. だから安全だと考えました.

こうして私の理想のクルマ像が出来上がりました. 「速くて, 走りが良くて, ドライバーに忠実で, 安全性が高く, 悪路も余裕で走れる車」です. この世で私の理想に最も近い車がスバル車でした.
スバルには「走りを極めれば安全になる」という思想があります. クルマを運転する愉しさは, 安全・安心の確固たる裏付けに支えられている. だから「走る・曲がる・止まる」を徹底的に磨き上げる. 全天候型を標榜し, 路面状況に左右されない走りを目指す. この考え方に, 私は深く共感しました.

要するに, 私はスバルの考え方に共感できるから, その考え方が根底に流れているスバル車が好きなのです. 他の細かいことは良いんです. デザインがダサい, つまらない, 整備性が悪い, オイル漏れする, ディーラーの対応がひどい…etc. 些細なことです.
考え方の一致とは大事なものです. 命を預けるものだから, 自分の思いを理解する人たちが作っており, 実際に乗っていてそれを体感できるというのは安心感が違います. 私にとっては, その安心感こそが一番大事です.

長くなりました. スバルの魅力はまだたくさんありますが, それを話し出すと趣旨から外れるし, 原稿が際限なく長くなります. なのでここで筆を置きます. 最後まで読んで下さりありがとうございました.